ハードウエア的な面はもちろん、ナレーションの内容も特徴の一つです。このシステムのガイド原稿は、定番の日本人ガイドの言葉を訳すのではなく各言語のネイティブスピーカーの視点で書かれていて、クイズや北海道での生活についての逸話も含まれています。日本語版はなんと在道外国人が書いて自ら吹きかえたもので、日本人観光客にも新鮮に聞こえるでしょう。
観光客は勿論札幌市民にとっても便利なこのツアーは、札幌パークホテルから出発し、グランドホテル、そして札幌駅前バスターミナルで乗客を乗せてから道央自動車道経由で北へ向います。
広大な石狩平野を両側の車窓から眺めながら、札幌のことや北海道の歴史・アイヌ民族についての話題から、意外と思われるかもしれませんが日本のギャンブル事情まで、幅広く様々な情報を楽しむことが出来ます。
岩見沢サービスエリアでの休憩を挟んで、バスは桂沢湖や三段の滝に沿って東へ進み、最初の到着地であるファーム富田(中富良野町)へ向かいます。
ファーム富田は始めて北海道にラベンダーを導入した農家として知られており、 今では花を見に来る国内外からの観光客でシーズン中は大変な賑わいです。
広大な花畑のほか、香水やポプリ工房、花にちなんだお土産や特産品を売っている店も豊富で、特に人気はラベンダー風味ソフトクリームやメロンなど。ラベンダーはちみつプリンもオススメですが、その時は昼食の30分前なので、お持ち帰り用の保冷剤を入れてもらって後で食べた方がいいかも!
昼食時間が近づくとバスは十勝岳連峰のふもとを辿り、隣町の上富良野にあるフラワーランドかみふらのへ移動します。
到着後は大きな温室のようなレストランへと案内され、北海道の伝統的な料理、チャンチャン焼きを食べます。大きな窓の向こうにある十勝岳連峰を見ながら(たまに十勝岳連峰を覆う雲を見ながら)美味しい鮭と新鮮な野菜を、特製味噌で味付けし、クワの形をした鉄鍋で焼いて食べます。それに旬の野菜のサイドディッシュとお代わり自由のご飯と味噌汁が付きます。
このフラワーランド上富良野での昼食、お花畑の入園料とトラクターバスの乗車券はツアーの代金に含まれています!
ご飯をお代わりしすぎて自由時間が無くならない限りは、お花畑をトラクターバスで堪能したり、ラベンダーポプリを入れた安眠枕作り、アロマキャンドル作り、ドライフラワーを使った壁掛けプレート作りなどの体験を楽しむ時間が充分あります。このツアー参加者は、特別割引料金でこれらの体験ができます。
資金と時間に余裕のある方には、フラワーランドかみふらの上空のヘリコプターライドもおすすめします。1回乗ったらその後のバスでの旅の快適さと安心感がさらにわかるのではないでしょうか。
実はラベンダーには、チャンチャン焼きでいっぱいのお腹と同じように安眠を助ける効果もあります。従って安眠枕を作ったお客さん、あるいはご飯をお代わりしたお客さんは午後の美瑛の丘への旅はまぶたとの戦いになるでしょう。
しかし眠らなかったお客さんには、北海道の素晴らしい風景として写真家・前田真三が撮った美瑛田園風景が車の向こうで待っています。
「ジェットコースターの道」や 「パッチワークの路」、「セブンスターの木」や「ケンとメリーの木」などの名づけられた道や木々はこのエリアが有名である証拠です。しかし、なぜ有名か実際に答えられる人は少ない。今、美瑛を訪ねる若い人々は、この地方が有名になるきっかけとなった、美瑛の木が数多く使われた一世代前のCMや商品パッケージを知らないからです。
バスが旭川郊外へ向い各言語のガイドが終わるとほとんどのお客さんが睡魔との戦いに負けてしまい、静けさに包まれたバスは国道12号線と道央自動車道で札幌へ向います。この静けさは一旦砂川ハイウェイオアシスで終了し、御土産の買い物やここでの試食めぐりも充分楽しい。
夜の7時ごろ、バスは札幌駅前バスターミナル経由でグランドホテルとパークホテルに到着します。ここでツアーは終了ですが、富良野、美瑛の自然で充分リフレッシュされたお客さんが降りると楽しい札幌の夜が待っています。
札幌市民にとってこのツアーは新鮮な視点から北海道の魅力を再発見でき、バスでビールを片手に持ちながらリラックスできる旅です。
海外からのお客様にとってこのツアーは言葉、景色や体験を通して北海道ともっと親しくなるきっかけになります。
そういえば、今朝買ったラベンダーはちみつプリンは何処に仕舞ったっけ?