とにかくキムタク
私は、観光ガイドブックの取材や旅行ガイドなどの仕事をしているが、その傍ら香港人に日本語も教えている。クラスでいつも話題に上るのが、日本の「連ドラ」。現在放送されて人気なのは『HERO』と『PS元気です、俊平』だが、とにかくキムタクやジャニーズ系の人気は高い。終わったと思ったら次もキムタク(ちなみに、『HERO』の前は『ビューティフルライフ』『ロンバケ』だった)。現地のドラマは毎日のようにやっているが、ストーリーがワンパターンの物が多く飽きられがちだ。それに引き換え、日本のドラマはバラエティに飛んでおり、アイデアが斬新と受けている。 VCD(ビデオCD、香港では一家に一台は必ずある)でも日本のドラマが売れている。第一話から最終回までカートンに入って売っていて、コピーCDだと一カートン四千円弱(出演者によって値段が違う、キムタクは高い)。ちなみにコピーは違法だが、本物は倍の値段なので、皆コピーを買っている。
香港の字幕は教師泣かせ
香港にはテレビ局が二局しかなく、公用語の広東語と英語での放送が行われている。日本の番組は広東語の吹き替え版と、広東語もしくは北京語(標準語)の字幕版がある。香港のアフレコはあまりうまくない。日本語を勉強している人やアイドルが好きな人は、当然字幕版で見る。しかし、香港の放送局が字幕を作成している場合、字幕とセリフが全然違う場合があり、ひどいのになると八割位しか合っていない。生徒にもちゃんと説明をしてあげないと、間違った日本語を覚えてしまう。例えば、「やったー」が「発達!」と訳してあるのを見た。また、日本語には様々な言い回しがあることを教えないと、女生徒から「ちくしょー」「あんたにはかんけーねーよ」「ふざけるな」とか言われる(笑)。しかし、日本語教育が発達している台湾で翻訳されたVCDは、ほぼパーフェクトに近い。香港の日本語のレベルはまだまだだと実感する。日本語教師の一人として、頑張らなければ。
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