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世界の○○ 2003年6月 Xene #34
世界の「SARS」

中国
猫にまで「消毒済み」の張り紙?!
北京 旅行会社経営 任海涛 (♂)
ご承知の通り、今年の春、北京ではSARSが大流行。デパート、銀行、郵便局、バス、タクシー、美容院、レストラン、どこに行っても「消毒済み」の大きな張り紙が貼られています。おかげで、わが家の隣に住む6歳の女の子が、飼っている猫をお風呂に入れてきれいに身体を洗い、「消毒済み」の紙を貼りました。私たちは、今までそれほど「毒」だらけの世界に生きていたのか、と思うほどです。各企業や地域、住宅団地の門限は異常に厳しく、所属する人間と住人以外は立ち入り禁止!移動禁止!訪問禁止!帰省禁止!状態です。しかし、SARSのおかげで国民の衛生意識は急激に高まり、「体を鍛えなければ」と健康増進に目覚めた人も増大しました。

台湾
マスク切れで、海外在住留学生が活躍!
札幌在住 台湾人留学生 曾 碩文 (♀)
4月下旬には、台湾のSARS状況が深刻になり、台北市の薬局でマスクの品切れが続出しました。私やアメリカに留学している弟もそうですが、台湾の海外留学生で母国にマスクを送った人たちは少なくないと思います。ピーク時になると、台湾の企業では毎日SARS対策会議が開かれ、社長や専務など重要な役職の人は、感染しないように必ず別の場所で勤務したり、日系会社に務める友人は毎朝会社到着時に体温を測りSARSチェックを行ったそうです。もちろん外出は極力自粛で、外出時はマスクや消毒アルコールを携帯。私の母と祖母の場合、外出しなければならない時は、古着を着て出かけ、帰ったらその服を捨てていたようです。でも、最近はほぼ収まったようなので、少しホッとしていますね。

ニュージーランド
中華街と化したオークランド?!
ウェリントン在住 英会話スクール勤務 Yuki (♀)

NZの場合、現時点ではSARS患者は報告されていません。ただ、SARSが世界中で騒がれた折り、NZのある町で国際会議が開かれたのですが、その際姉妹都市の中国人一行が到着した後に、NZ側が彼らの行事への参加を断る事態が発生しました。NZ国民は一斉に「失礼だ」と批判し、外務大臣はじきじき中国側に謝罪するという事件がありました。また、NZの人気都市オークランドは、最近中国からの移民や留学生が急増し、ほとんど中国人街と化しています。オークランドの目抜き通りは、テナントの4割以上を中国系が占め、聞こえてくる言葉の9割は中国語、看板も中国語が溢れています。そこまで中国化したオークランドですが、特にSARS検査が入るなどの報道はなかったようです。中国系との共生は今後も課題となりそうですねぇ。


韓国
サスの特効薬はキムチ?!
龍仁市在住 コンサルタント会社勤務 吉田敦紀 (♂)
韓国ではSARSを「サス」と呼ぶ。韓国では結局サス患者は一人も出ていないのだが、その理由の1つにキムチが話題に上った。韓国の新聞には「しぶとい韓国人。サス、キムチに負ける!」との報道がなされたほど(本当にキムチが特効薬かどうかは謎です)。ただし、おかげで中国向けキムチの出荷量が増えたのは事実。また、韓国では5月8日は父母の日。当日は両親の胸に赤いカーネーションをさすのだが、今年はその値段が2倍以上に跳ね上がった。理由は、いつもは中国から輸入しているのに今年は全く来なくなってしまったから。また、人が多く集まる映画館、百貨店は人の出入りは激減した。人々はインターネットで映画を見、ホームショッピングで買い物を済ませたのだそうです。

 
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