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世界の○○ 2003年2月 Xene #32
世界の「たばこ」

UK
法外な値段、でも吸う
ロンドン 翻訳業 Sachiko (♀)
イギリス人は喫煙に対して比較的寛容です。寛容なだけあってローカルなパブでは禁煙席なるものはお見かけしません。最近ではアメリカの影響を受けて随分変わりましたが、健康に有害でも人生を楽しみたいといった風潮がまだ根強いのです。女性の喫煙者も多く、また11、12歳から吸い始めたという話を日常的に聞きます。これはイギリスの煙草の法外な値段を考えると不思議なことです。イギリスでは煙草の価格のうち8割近くが税金で、1箱850〜900円、半箱でも450円くらいはします。そのせいでしょうか、日本人には貧乏くさく見える‘巻き煙草’(12.5gが450円くらいで、50本位巻ける)も下町ではまだまだ根強く頑張っています。

ロシア
安い、だから吸う
札幌 主婦 インナ (♀)
ロシアでも日本同様、喫煙が盛ん。アメリカなどの大手タバコメーカーが『新興資本主義国』ロシアに一生懸命売り込もうとしているせいか、競争が激しく、また税金も安いため、煙草の値段はかなり安いです。マルボロ、日本のマイルドセブンなどの輸入煙草も1箱100円以下、ロシア製はほとんど50円以下。一般庶民がよく吸っているのはフィルターなしの強い煙草で、これはなんと1箱20円(1本1円!)。それでもお金のない人は、友人と1本の煙草を分け合って吸ったり、道端に落ちている吸殻を拾っている人もいます。女性の喫煙率も高く、喫煙による健康被害は飲酒と並んで問題になっていますが、煙草が安いせいもあって喫煙率はなかなか下がりそうにありません。

韓国
嫌われる女性の喫煙
札幌 デザイナー Nico Derm CQ (♀)

2時間半のフライトでニコチン切れの私は、仁川空港内の喫煙所へ。何気なく煙草に火をつけたその直後、センサーに反応するかのごとく、金チェーンのコワいお兄さん2人がやって来て、私の両サイドをぴったりとマークするではありませんか。唾を吐き出しながら大声で聞こえてくるのは、『トラベル韓国語』にあった「日本人」「女性」「たばこ」の単語・・・? 韓国人の友人が、「韓国では女性の喫煙があまり社会的に認知されていない」と言っていたのを思い出し、その場を逃げ出しました。その後女性トイレに入るたびに、どこのトイレにも必ず個室に灰皿が。「不良高校生か?」と切なくなりました(トイレでも、喫煙を嫌う女性からドアをドンドン叩かれることあり)。


サウジアラビア
フルーツ・フレーバーの伝統煙草
ジェッダ 講師 Geoff (♂)
こちらの子供たちは通学を除いて外出の自由があまりなく、幼くして悪い習慣を身に付けるということはない。しかし、高校生になると急に自由が与えられ、大学に入学する頃には半数以上の男女が煙草をくわえているのである。健康への悪影響が懸念され、欧米同様に社会的な規則(公共の場所での禁止など)も進む中、カフェでクッションにもたれながら、ゆったりと大きな水パイプをくゆらせるという、アラブ世界独特の光景も健在。こちらの ‘Shisha’ は何世紀にも渡って、上流階級がゲストをもたらす品として使われ、日本の「茶道」に近いものあり。煙草は苺や葡萄などの果実と漬け込まれた、フレーバー煙草。不健康なものには変わりはないが、機会があれば1度試す価値はある。

 
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