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世界の○○ 2001年10月 Xene #24
世界の「タクシー」

イタリア
ヴェネツィアの神経質な運ちゃん
ヴィツェンツァ 日本語講師 Mari(♀)

水の都ヴェネツィアではタクシーも車じゃなくてモーターボート。弟夫妻と一緒に、ガラス工芸で有名なムラーノ島へ行った時のこと。そのタクシーはピカピカに磨かれた木の屋根に、シートも皮張りでとてもきれいなボートだったのですが、運転手さんの口やかましさに閉口しました。遠ざかってゆくヴェネツィア本島の写真を撮ろうとカメラを構える私たちに「傷がつくからカメラを屋根に当てないでくれ!」とか「汚れるから手を屋根に乗せるのもやめてくれ!」とか指導の嵐。「そんなに大切なボートだったら自宅の居間にでも飾っとけ!」と、怒鳴りつけた(心の中で)私でした。

オーストラリア
助手席、乗ってみる?
シドニー 翻訳業 Iris(♀)
当然ですがドアは自分で開けて乗り込みます。こちらでは一人の場合など、助手席に座るのが一般的で、日本のガイドブックにも『助手席に乗ってオージーのフレンドリーな運転手とお喋りするべし』的なことがよく書かれています。でも夜など女性一人で利用するのに、無理に助手席に乗って落ち着かない思いをする必要はありません。一方、運転手をしていた友人は「酔っ払ったオバサンが股間に手を伸ばしてきた! 冗談じゃない!!」とよく怒ってました。

韓国
弾丸タクシーが生まれるわけ
テグ 学生 Sakana(♀)
最近、値上りしたとはいえ、韓国のタクシーは初乗り1,700ウォン(170円)。私は貧乏留学生ですので、なるべくバスに乗るようにしていますが、急ぐときはやっぱりタクシーです。なんせ、運転手さんと「気が合う」と、弾丸のようにブッとばしてくれるからです。飛ばすだけ飛ばして、出来るだけ多く客をつかもうという運転手さんの思惑と、「きゃ〜!遅刻寸前!速く速く!!」のお客の心情がガッチリ組み合わさると、韓国名物の弾丸タクシーが生まれるのだと思います。運転手さんの食事の後は、車内にキムチの匂いが充満していて、結構辛いことも。まあ、それも韓国タクシーならではかな。

インド
昔はハマムで花嫁探しも
札幌 ナレーター ムトゥ(♂) 
リシケシというヨガの聖地を目指し、真夜中のデリー空港に降り立ったときのこと。天井の大きな扇風機に異国情緒を感じ入る暇もなく、僕と僕の荷物に向かって何十もの腕が伸びていた。「オレのタクシーに乗れっ!」。一応、人の良さそうなドライバーを選んで、「バスターミナルへ」と告げる。「イエス、イエス(・・・)ホテル?」「ノー!ターミナル」「・・・ホテル?」「ノー!!」。この会話を約25回繰り返した末、疲れた僕はホテルに1泊する羽目に。だが翌日もその翌日も別のタクシーに「グッド ホテル」に連れて行かれた。聖地(正ターミナル)は遠かった。

 
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